2022年03月11日

光栄な誤解

新高校1年生の面談とお電話の中で大変光栄な誤解があることを知りました。

それはうちの塾が、

松高の中でも優秀な子が、更に学力を上げるために行く塾

というものです。

いや〜、思わず笑ってしまいました。まさかそんな塾だと思われていたなんて。

いや、非常に光栄なことなんですよね。過去の生徒たちが積み上げてくれた評判ですから。

松明塾ができたのは2014年ですが、元々は大手の予備校に行くのが億劫な生徒たちや、良くも悪くも「個性的」な生徒たちが集まる塾でした。

主に勉強嫌いな奴と問題児がほとんどで、私も若かったので、本当にドタバタの毎日でした。

あの頃は毎日怒鳴り声を上げていた気がします。

たまに卒業生が遊びに来ると、

「え!草薙先生ってどならないんですか!?」

と驚かれます。

そんな松明塾が、「優秀な子が行く塾」って(笑)。

とっても光栄なんですが、やっぱり誤解ですね。

残念ではありますが、誤解されたままだと気持ち悪いので、ここで正しておきましょう。

松明塾は、残念ですが優秀な子のための塾ではありません。

松明塾は、大して賢くもない松高生が、3年間にわたる一生懸命な努力を通して、高望みにチャレンジする塾です。

昔もそうですし、今もそう。何も変わりません。

私たちの教材やカリキュラムは、創業時のカリキュラムを出発点にして、毎年改定を続けています。

その意味では教材としてのクオリティは上がっているでしょう。

でも、その核にあるのは、創業当時の

「手間のかかる」「聞き分けのない」「勉強嫌いな」「基礎力のかけらもない」愛すべき生徒たちのために作り上げたカリキュラムです。

---(ここからちょっと本音トーク@)------

今回の内容を書こうと思ったのは、喜び半分と怒り半分がきっかけです。

よい塾だと思われることは本当に光栄なのですが、同時にとても腹が立ちます(もちろん、それを教えてくださったお二方の保護者様には心から感謝しています。念のため。)

確かに、うちの生徒たちは良い成績を取る子が多いです。そこは否定しません。

でもそれは、彼らが優秀だからではなく、一生懸命だからです。

最初のテストでクラス上位に入るのなんて、せいぜい3分の1くらいのもんです。

毎日毎日勉強しているのに、成果が出てこない悔しい思いをする生徒がたくさんいます。

中には、その結果の出なさに嫌気がさして、途中でやめてしまう生徒もいます。

それでも、日々一生懸命に努力して、ようやく芽が出始めるのが2学期の中間テストくらいからです。

毎日毎日勉強しているのに、テストが返ってくるとクラスの真ん中〜ちょっと下くらい。

そんな中で、半年以上も努力をずっと続けるのです。

そういう子たちが一気に結果を出し始めるのが、2学期の期末テストくらいですかね。

もちろんうれしいですよ。本当にうれしいです。

でも、それをもって、

「お前は優秀な奴だな!」

と声をかけようとは少しも思いません。かける言葉があるとしたら、

「よく頑張った!!!!」

しかないでしょう。

そういう生徒たちを「あの子たちは優秀だから」という人がいたら、僕はその人を軽蔑します。

生徒たちの一生懸命な毎日の積み重ねを、「優秀」なんて言葉で片付けるのは、あまりに無礼でしょう。

うちには優秀な生徒はいません。いるのは、一生懸命な生徒です。

---(ここからちょっと本音トークA)------

そもそもの話なんですけどね…、松高に優秀な子がいるわけないんですよ。

だって、松高ですよ。

川越でもなく、大宮でもなく、浦和でもなく、松山ですよ。

慶応に行った生徒が正月に遊びに来たんですけどね、大学で慶応志木出身の友達ができたんですって。

で、出身が松高だって言ったら、

「え?なんで松高の奴がここにいんの?」

って言われたんですって。

ちなみに、6年前に明治に行った生徒も同じこと言われたって言ってました。

そんなもんなんですって。

そりゃ松高内部で見たら多少の上下はありますよ。

でも、その程度の差って、せいぜい地区大会ベスト16とベスト4くらいの違いでしかないんです。

受験で戦う、全国レベルの選手から見たら、「五十歩百歩」「どっちもバカ」で終わりなんですよ。

よく「松高は昔に比べて下がった」とも言われます。

まぁ確かに下がったといえば下がったんでしょうが…。でもねぇ。

昔だってそんなに大したもんじゃなかったですよ。

現役合格率なんて25%くらいだったはずです。

浪人生を育てる高校だの、できないくせに高望みだの言われてましたね。

松高は、昔からず〜っと大したことのない高校なんです。

でも、私はそんな松高が大好きなんですね。

だって、そんな馬鹿の集まりの中で、「なにくそ!」と発奮して、上の奴らを蹴散らす奴が必ずいるんですから。

昔も今も。

自分で言うのもなんですが、僕はそんな松高生の一人だったと思います。

だからこそ思うんですね。

松高生はバカだけどダメじゃない。

かつての自分のような生徒たちを、心から誇りに思うし、全力で指導しようと思います。

バカだけど頑張りたい子。大歓迎です。

勉強が嫌いだけど頑張りたい子。同じく大歓迎です。

一生懸命をカッコイイと思える子。もちろん大歓迎です。

今後とも松明塾をよろしくお願い申し上げます。



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posted by たいまつ at 22:11| Comment(0) | 高校1年

2021年02月26日

コロナの受験を終えて

受験が一段落しました。

まだ全員の最終合否は確定していませんし、国公立の後期は残っていますがちょっとした総括を。

今までは受験の総括なんて書いていないのですが、今年だけは書いておきたい。

というのも、今年の受験生は本当に、本当によく頑張ったと思うからです。

コロナウイルスによる3ヶ月にわたる学校休校なんて、戦後始まって以来一度もないでしょうし、恐らく今後も含めて二度とないだろうと思います(願望含む)。

この記憶に残る一年も、残念ながら時間の経過とともに思いでとなり、記憶がうすれていってしまうと思うので、記憶が鮮明なうちに書いておきたいのです。

といっても、書きたいことがたくさんあるわけではありません。

書きたいことは1つだけです。

それは、「一生懸命は強い」ということ。ただこれだけです。

今年の松明塾の塾生を一言で表すとしたら、「一生懸命」の四文字に集約されます。

うちの受験生たち、本当に一生懸命でした。

ただ、終わってみて思うのは彼らは「受験の合格」のために一生懸命だったのかというとちょっと違う気がしています。

なんて言ったらいいのかなぁ。。。

ちょっとわからないんだけども、


受験のために頑張る


ではなくて、


一生懸命であること自体に価値を見いだしている


というか、自分の力を高めるために一生懸命になっているというか。

そんな感じでした。

というのも、今年の受験生たちはいつもと全然動きが違ったのです。

たとえば指定校推薦で合格した生徒たち。

理系の生徒は指定校を取った後、一人たりとも塾を辞めませんでした。


「大学で物理が必要なので明日から物理やってもいいですか?」

「まだカリキュラムが終わってないのでもうちょっと続けていいですか?」


聞かれるたびにこちらが戸惑ってしまいます。

「指定校だから大学に入った後のことが心配なのかな?」

と自分を納得させつつ受け入れましたが……なんと一般の子もそうなのです。

先日、慶應義塾大学の理工学部に合格した生徒が教室に挨拶に来てくれました。

※ なんと今年は早稲田も慶應も受かりました(別々の生徒です)!!早慶ダブル合格は初です!!


「よく頑張ったなぁ!!!!!」


と検討を称えた後の彼の一言。


「3月もまだ通っていいですか?」


思わず聞き返しましたよ。


「なんで???」


ちなみにコレ、慶應の子だけじゃありません。他の大学の子も含めて、


「受験で合格したから勉強終わり」


という生徒、ほとんどいないんです。

普通、塾という場所は2月に入るとどんどん生徒が減っていきます。

一人また一人と卒業を迎え、段々と教室が寂しくなっていく。

そして、その寂しさを埋めるかのようにフレッシュな高校1年生がどっと入ってくる。

それが松明塾の毎年の風景なんですが、全然教室が寂しくならない(苦笑)。


なんだこの風景は??


と困惑しながらの2月でした。

なんでこんなことになったのか、僕にもよくわかりません。

だけど、コロナのせいで学校がなくなり、「自分の頭でじっくりと考える時間」が増えたことが影響したのではないかと思います。

松明塾の生徒はめちゃめちゃ勉強します。

学校・部活・塾と一生懸命になっている姿は塾長の僕から見ても感動を覚えるのですが、その反面、落ちついて考える時間はあんまり取れません。

だけど今年は違いました。

これは僕の推測ですが、休校期間中、彼らには彼らなりの葛藤が色々あったはずです。

その葛藤の中には、


「別に今やらなくても時間はたっぷりあるんだし、少しぐらいサボっても」


「今日くらいのんびりしても、明日その分やれば…」


みたいな葛藤もたくさんあったことでしょう。

そういう、


「やった方がいいけど、別にやらなくても大きな問題はない」


という環境の中で、彼らは「一生懸命に頑張る」を選びました。

その選択をする中で、


自分が何のために勉強するのか

勉強を通してどうなりたいのか、

自分が勉強に求めているのは何か、


みたいなこともたくさん考えたんだと思います。

そして自分たちなりに勉強の意味を見いだし頑張った。

だから彼らにとって、合格は勉強というプロセスの1つでしかないのかな…と思います。

だから合格しようがまだ自分の求める域に達してなければ勉強を続けるんだと思います。

塾の先生が言うのはちょっと違うかもしれませんが、これって合格よりもはるかに尊いです。

だって、きっと彼らは大学に行った後でも勉強を続けるでしょうから。

コロナという未曾有の状況の中で、自分の頭で考え、自分で選択をし、一生懸命の価値を見いだしてくれた生徒たちを、僕は心から誇りに思います。

願わくは、来年以降、こんな生徒たちを育てられる塾でありたいと思います。

うちの塾は、とにかく教育に突っ走る塾です。

でも、もしかしたらどっかで商業主義に走るときが来るかも知れません。

そんなときは、きっとこのブログが僕たちを教育第一に戻してくれるはずです。


一生懸命の素晴らしさを体と経験で身につける塾


そんな塾をこれからも目指していきたいと思います。

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タグ:方針 理念
posted by たいまつ at 17:04| Comment(0) | 合格実績

2020年03月01日

新型コロナウイルスへの対応について

【1】3月の開校日程の変更について

本来は既に配布している教室スケジュールに従って開校の予定でしたが、2月28日に松山高校が発表した学校休校措置を受けて、生徒の安全、感染拡大の防止を第一に考えた結果、松明塾では3月2日(月)〜3月15日(日)を休校とし、3月16日(月)から教室スケジュール通りの通常営業を行います


【2】休校期間中の学習支援について

お子様の学習支援は以下の形で行います。

1)週に1回(毎週月曜日)を登校日と致します。
  登校日の指導内容は下記の通りです。

 1. 先週1週間の学習内容の確認と振り返り

 2. 今週1週間の学習計画作成

 3. 学習に必要な教材の準備
  (授業用ノート・テキスト等の印刷、必要な参考書の配布)

 4. 自宅で見たい映像授業の申告


《登校日の生徒の安全を確保するために》

・教室に入る前に必ず教室に設置してあるアルコール消毒を行ってください。
・風邪症状の見られる生徒の登校はお控えください。
・登校時は、マスクを着用してください。
・登校日の通塾は強制ではありませんので、各ご家庭でご判断をお願いいたします。登校日にどうしても都合がつかない場合には、火曜日でも結構です。


2)ご自宅(生徒の携帯電話も可)にて映像授業を受講できるようにします。

月曜日の登校日に勉強に必要な教材を印刷していただき、ご自宅にて授業を受講してください。

※ 準備時間があまりに少ないため、全ての授業が見られるわけではありません。
※ 必要な授業を生徒から登校日に申請していただき、それを順次アップ致します。
※ 印刷教材については、ご自宅にプリンターがある場合にはサイトから印刷可能です。

3)社員は教室に出社しておりますので、質問などは電話・Zoom・Facetimeなどでお受けします。

※ 各生徒に合わせて登校日にどれを使うのかの相談を致します。


本来であれば、この3月は1年の締めくくりと、次の1年へ向けて思い切り勉強する時期です。

その大切な時期にもかかわらず、今回のような休校措置を取らざるを得ないことを、本当に悔しく、また大変申し訳なく思います。

しかしながら、そもそも松明塾は先生が教え込んで成績を伸ばす塾ではなく、生徒が自分で勉強して成績を伸ばす塾です。今回の件によって「3月は仕方なく勉強ができなかった」ということは絶対に起こしません。

前向きに考えれば、勉強する場所が塾から自宅に変わるだけです。それ以外は何も変わりません。

この2週間が、次の1年に繋がるとてもよい時間になるよう、生徒と共に頑張りますので、何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。



posted by たいまつ at 14:10| コロナウイルス