2014年12月28日

受験勉強は高校2年から

前回、2回くらいにわたって「高校1年生がむっちゃ重要」ということを書きました。

今回は高校2年生について書いてみます。

この冬、松明塾では松高吹奏楽部の生徒が勉強に来ています。

きっかけは1ヶ月ほど前。

クリスマスコンサートのスポンサーになって欲しいとの依頼を受けたことでした。

松明塾は松高の文化祭、応援団の紫薫の集いなどのスポンサーとして広告を出していますが、その都度、条件として生徒に「頑張って勉強すること」を科しています。

本来、お金というのは労働の「対価」として受け取るものです。

頑張っている高校生を応援してお金を出してあげるのもいいかもしれませんが、そういう考えはあまり好きではありません。

だって、他の部活の子だって頑張ってるし、うちの塾生はお金を「払って」頑張って勉強しているわけです。

そして、スポンサーとしてお金を出すにしても、そのお金は100%生徒からいただいた月謝の中から出ていきます。

頑張って勉強する生徒からはお金を貰い、頑張って演奏する生徒には無条件でお金をあげるって論理的におかしいな…と思うわけです。

最初は全員でうちの塾の掃除でもしてもらおうかと思ったのですが、それではただのアルバイトになってしまう。

なので、条件はやっぱり「頑張って勉強すること」にしました。

匿名でいいので、部員全員の中間テストの点数と期末テストの目標点を持ってくること。

ちゃんと目標を達成したらスポンサーになる。

未達成の場合には冬休みの間に松明塾で特訓する。

12月23日に無事コンサートが開催され、私もスポンサーとして見に行きました。

塾生に吹奏楽部の生徒はいませんが、余興で応援団の塾生が出てきたり、当日の司会を同じく塾生の松女の生徒がやっていたりと、塾外での生徒の姿が見えるとても有意義な時間でした(もちろんコンサートもとてもよかったです)。

テストの結果はもちろん全員目標達成!…ともいかず、目標に届かない生徒もいましたが、皆頑張ってテスト勉強をした後が見える点数でした。何人かはびっくりするくらい点数アップしていて驚きました。

おもしろいですね。塾に通わなくとも、ちゃんと目標を立てて、(動機はスポンサーのためかもしれないけれど)本気で勉強するだけでこんなに点数が上がるんです。

やっぱり勉強は授業云々より前に、「目標」と「本気」という二軸が本質だなぁとしみじみ思います。

何時間勉強しようが、どんなに良い授業を受けようが、気持ちがついてきていなければ恐らく成果は微々たるものでしょう。


それは今回の「約束」にも同じことが言えます。今回目標に届かなかった生徒を「強制的に」塾に来させても何の意味もないだろうなぁ…と。

コンサートを終えて、そんなことを思いました。

そこで、吹奏楽部の生徒たちには、

「目標に届かなかった生徒も無理して来なくていいよ」

と伝えました。ただ、やっぱり勉強に課題を感じていて、頑張ってみたいと思う生徒は遠慮無く来なさいとも。

そんな流れで、高校2年生たちがこの冬に勉強していますが、非常に筋がいい。

何より、今やっていることは、今年の高校3年生が高3の4〜5月に必死にやっていたことです。

恐らく、このまま行けば来年の2月くらいには全てやり終えるでしょう(そこまでは面倒見ませんが)。

このアドバンテージは非常にでかい。

いま、直前期の高校3年生を見ていて心から思うのは、

「あと1ヶ月でいいから時間が多く欲しい」

ということです。

今年の高3は本当に良く頑張っていると思います。でも、ギリギリです。

このギリギリの戦いにもう1ヶ月の時間が加われば、「安心」のラインに足を踏み入れられます。

もちろん、それを悔いても仕方がないので、このギリギリの戦いをいかに勝利するかに全力を費やすのですが、目の前の高校2年生たちを見ていると、

「こいつらどんだけ有利なんだ!!??」

と思ってしまいます。

何か特別な能力を持っているわけでも、特別な指導を受けたわけでもない。

ただ単に「早く受験勉強を始める」ということをしただけで、来年のこの子たちは、今の高校3年生が欲してやまない「1ヶ月のプラス時間」を軽々と手に入れることができちゃうのです。

先日ずっと書いていた「高校1年生が大切」ということを思うと、高2の今の時期から頑張るのは明らかに遅すぎます。

しかしその「遅すぎる高校2年生」でも、4月から始める高校3年生に比べれば有利すぎるくらいに有利になります。

目の前の高校3年生から、そして高校2年生から、「1ヶ月の時間の重み」を教えてもらった気がした年末でした。


posted by たいまつ at 15:34| Comment(0) | 指導方針

2014年12月20日

高校1年の勉強が3年間で一番大切A

前回に引き続き、高校1年の勉強について書いてみます。

教科に関係なく、基本的に勉強は全て「積み上げ」です。

よく、英語や数学が積み上げ教科の代表としてあげられますが、他教科でも多かれ少なかれそういう側面はあるでしょう。

とはいえ、やはり英語と数学の「積み上げ要素の多さ」はやはり他教科の比ではないのも確かです。

しかし、実は英語や数学以上に重要な「積み上げ」があります。

それは、勉強姿勢と勉強方法です。

成績というのは残酷で、「勉強時間」と「成績のアップ」が必ずしも比例しません。

「英語は伸びてくるまでに時間がかかる」とかそういう話ではなく、どれだけ待っても一向に成績が伸びてこないということが現実にありえます。

たとえば野球の素振りをするときに、相手ピッチャーをイメージして、自分のスイングを考えながら1回1回の素振りをしている生徒と、ただ何となく素振りをしている生徒では、同じ回数の素振りでも長い目で見ると大きな違いがでるでしょう。

前者はうまくなるための「練習」をしているのに対し、後者は手を動かすという「作業」をしているに過ぎません。

勉強も同じです。

教科の内容を「勉強」しているつもりが、現実的にやっているのはただの「作業」であるケースが散見されます。

そして、上の学年の生徒ほど、この「作業」を「勉強」と勘違いしている人がたくさんいます。

別に犯人捜しをするつもりはないし、極力学校の批判はしたくないのですが、僕はこれ学校の先生に責任があると思っています。

特に松山高校の先生方の中には、「作業」をさせたがる先生が非常に多い。

英文法の例文を書き取って提出させる。

数学のわからなかったところを赤ペンで書き写して提出させる。

これに何の意味があるのでしょう。

本当に例文を覚えて欲しいのなら1回書いたところでどうしようもないですし、赤ペンで解答を書いたら考え方が理解できるなんてことは天地がひっくり返ってもありません。

これらはただ「勉強らしきことをやった形跡・証拠」を残すためだけのアリバイ作りです。

本当に身につけさせたいなら「成果」で判断し、ちゃんとできるまで部活があろうが何だろうがひたすらできるまでやらせなきゃ仕方ないです。

逆にそこまで持っていくつもりがないなら、そもそも課題なんて出さなきゃいいんです。だって子どもたちの時間を奪うだけですから。

1時間分の課題をやる − 成績があがらない

1時間たりとも課題をやらない − 成績が上がらない

前者は成績も得られず、1時間という時間まで失っています。

後者は成績はえられませんが、1時間という時間は確保できます。

このどちらかならまだ後者の方がマシです。

これは、「おつりの返ってこない自販機」と考えればよいのかもしれません。

120円を入れて初めて「ジュース」という成果が手に入るわけです。

120円に満たなければ、10円でも50円でも110円でも、結局ジュースは手に入りません。

だったら、120円まで入れるつもりがないなら、1円たりとも入れない方がマシなんです。

「いやいや、そうはいっても1時間分やってるんだからマシじゃないか」

という人もいるかもしれませんが、そうではないのです。

このことの本当の弊害は、1時間を失うことではなく、子どもたちにとってそのような作業=勉強という価値観ができあがっていってしまうことなんです。

これが本当にキツい。

高校1年生というのは、言ってみれば新入社員と同じ。

そこで教わったことが、自然とその人の「常識」になっていきます。

ましてや、それを高校1年、2年とずっと続けてきた生徒たちは、まさにその「作業」を「勉強」と勘違いし出します。

その結果が冒頭にあげた「どれだけやっても成績があがらない勉強」です。

そりゃそうだ。みんな勉強せずに作業してるんだから。

そしてこの「勉強に見せかけた作業」は、無意識にやっている分だけ非常に根強く残ります。

また、現実問題として、ちゃんと思考し、反復し、できるまで粘る勉強の方が辛いのが当然ですから、「逃げ」の気持ちも相まって、気がつくと直したはずの「作業」に逆戻りするケースが散見されます。

ですから、高校2〜3年生を指導する最初の数ヶ月は、教科云々の話ではなく、この「染みついた作業癖」との戦いなんです。

それも、直して戻って、直して戻ってを繰り返しながら、じわじわと修正していかねばなりません。

生徒によっては半年以上もこんなことを繰り返す人もいます。

しかし、ここに唯一の例外があります。

それが、早い時期から通ってくれている高校1年生たちです。

この子たちは、最初の「常識作り」の段階で、作業は勉強ではないことを徹底的に体感しています。

そのため、そういう勉強姿勢・勉強方法が当然だと心得ているので、そもそも無理して修正する必要がありません。

というよりも、子どもたちの中には、そもそも「作業」=「勉強」という価値観自体が存在しないのです。


このアドバンテージは非常に大きい。

これからの教科的な積み上げの質が根本的に他の生徒とは違いますし、他の生徒が必要とする「修正期間」も不要ですから。

高校1年生から、正しい積み上げ姿勢・学ぶとはどういうことかに関する常識を身につける。その常識の上に、着実な積み上げを行う。

高校1年時に作業を勉強だと思い込む。そのまま作業を続けるので知識が積み上がらない。受験時には、それらの積み上げ損なった全ての復習と、それ以前の問題として染みついた変な癖の修正を数ヶ月かけて行う。

この違い、あまりに大きすぎると思いませんか。

僕は心からそう思います。

だから、高校1年生の勉強は、教科的な土台としても、勉強方法・勉強姿勢の土台ととしても、3年間で一番大切だと思うのです。


タグ:高校1年
posted by たいまつ at 23:50| Comment(0) | 指導方針

2014年12月19日

高校1年の勉強が3年間で一番大切@

随分とブログをお休みしてしまいました。

継続というのは難しいですね(苦笑)。

ブログはサボってしまいましたが、指導は全力投球したお陰で、今回のテストでは
なかなかの結果が出ました。

特に高校1年の結果が非常によかったです。

数学でクラス1位がようやくでました。それから2位が2人。
英語ではクラス3位が最高でした。

みんな運動部を中心に部活をしながら本当によく頑張っています。

理系の生徒が多いので、数学に力を入れた2学期でしたが、
うちの塾生全員の平均点は70点前後。

文系で数学を「押さえ」に回している生徒を抜けば、80.8点です。

松高1年の数学の平均点が1A合わせて大体40〜50点くらいですから、文理合わせて20点くらい、理系だけで見ると30点くらいの差が出てきました。

もちろんクラス1位が出たのもうれしいのですが、それ以上に、全体のアベレージが明らかに高いのが塾としては非常にうれしいですね。

どんな塾にも「できる奴」はいるもんですから、クラス1位だけでは「塾の力」なのか「生徒の頑張り」なのかの判断がつきません。

そうではなくて、全員が平均的に高いというのは、自画自賛ですが塾としての力だと思います(もちろん、一部のできる奴が全体の平均を押し上げているのではないです)。

そういう姿を見つつ、高校2年生や3年生から通い始めた生徒の姿を見ると、いかに高校1年生という時期が大切かを痛感します。

恥ずかしながら、以前の私は本気で「高校1年生が大切だ」とは思っていませんでした。

もちろん、高校1年から塾に通って欲しいので、

「高1から頑張ることが大切です!!」

と声高にアピールしてきましたが、心のどこかでは

「せっかく受験が終わったばっかりなんだから休んだらいいんじゃないの?」

「結局、高校1年から来て欲しいのは塾側の生徒集めの都合だよな」

と思っていました。

恐らく、高3から頑張りはじめてそのまま合格した自分自身の経験がそう思わせたのだと思います。

「俺だって高3からで間に合ったじゃないか」

と。

う〜ん。間違ってましたねぇ。

高校1年の勉強は高校3年間で一番大切です。

今までの講師人生で最も「ちゃんと」「本気で」高校1年生を指導をした年でしたが、高校1年生の勉強には受験のために必要なことがほとんど入っています。

教科の内容としても、勉強方法としても、勉強姿勢としても。

高校1年生のときに身につけた教科の基礎知識、勉強するってどういうことなのかという「考え方」、実力をつけるってどういうことなのかという「価値観」

何より、それらを踏まえて残りの2年間を送るのか、それとも全然トンチンカンな目線で残りの2年間を送るのか。

これによって卒業後の進路が残酷なほど変わってくることがありありと想像できました。

書きたいことがあまりに多すぎるので何回かに分けて書こうと思いますが、とにかく言いたいことは、

高校1年生が高校3年間の中で一番大切だ!!

ということです。

今までそれが本当の意味でわからなかったこと、それがわかったことで、自分たちが一歩塾として前進できたように思います。

というわけで、期末テストお疲れ様でした。

うちの高校1年生はかねてからの告知通り、ここから「本番」に入ります。

みんな、テスト明けにもかかわらず通塾日数が増えましたね。

せっかくテスト後でホッとしたいところだと思いますが、ここでグッと気合いを入れて頑張ってください。

ちゃんとやりきれれば、来年1年間の生活は安泰です。

もうすぐ今年も終わりますが、最後まで全力で頑張っていきましょう。
posted by たいまつ at 23:38| Comment(0) | 指導方針