2017年03月20日

新型セルフマネジメント

受験は「逆算」と言われます。

志望校に必要な知識・能力を、試験日の本番からさかのぼってスケジュールを立てる。

確かにそれは正しいし、私も基本的にそう考えてきました。

でも、最近「ちょっと違うのかな〜」と考えています。

もちろん、逆算的な思考は絶対に必要です。
でも、それだけではダメなんじゃないかと感じています。

理由は簡単。

人の成長は逆算できないからです。

人の成長っておもしろい。本当におもしろい。

誰がなんと言おうと、学力というのは「量」と「質」のかけ算です。

ただ単に長時間勉強してもダメ。

勉強する際の目的意識、授業の受け方、問題の解き方、復習の仕方、どこまで出来れば「できた」と判断してよいかのゴール設定などなど。

そういったものを総称して「質」という一言で表現していますが、この「質」の部分が伴わないと絶対に成績は上がりません。

そして、この「質」というのは、結構なレベルで生徒の「心・感情」と繋がっています。

よくある勘違いとして、

「多少質が低くても、量をやっていればそのうち伸びるだろう」

というものがあります。こう考える人は生徒にも、保護者にも多い。

でも、それは絶対に間違いです。質の伴わない勉強は「伸びるのに時間がかかる」のではなく、「伸びない」のです。

なぜか。本人の心を無視して長時間の勉強をさせたところで、単に誤魔化すのがうまくなるだけだからです。

やる気がなくとも、勉強は長時間やらないといけない。でもやる気がしない。やらないと怒られる。でも、あんまりやりたくない。

ここで、

「どうせやらなきゃいけないなら思いっきりやろう」

と思える人は、やる気のある人です。やる気のない人は全然別のことを考えます。

「どうしたら真剣に勉強しているように見えるだろう?」

「どうやってこの3時間を乗り切ろう?」

「どう書いたらちゃんと考えた風の解答になるだろう?」

「突っ込まれたときにどう答えれば、先生の怒りをかわせるだろう?」

一言で言ってしまえば、先ほど書いた「誤魔化す技術」ばかりが上達していくのです。

これは逆に言えば、「質」の部分が変わることで、生徒はまるで別人のような成績になるということでもあります。

いや、生徒だけに限らない。大人も全く同じです。

私の大学時代の友人で、誰もがうらやむ大企業から中小企業に転職した人がいます。

詳しいことはわかりませんが、周囲から猛反対にあったろうことは間違いありません。

でも、その友人からもらった年賀状がその選択の正しさを雄弁に語っていました。

「ようやく私も、草薙くんみたいにキラキラ働けるようになりました」

かっこいいなぁ〜と思いました。

松明塾ではセルフマネジメントという授業を軸に据えています。

生徒たちは毎週月曜日に一週間の目標と計画を立てます。

それだけでなく、毎日毎日、教室で勉強するときには1日の目標と計画を立てます。

次の月曜日には1週間の振り返りを行い、それを元にして次の1週間の計画を立てます。

なぜそこまでさせるかといえば、質の変化、ひいては心の変化を引き起こすことができるのは自分しかいないからです。

もちろん、誰かの言葉や、1冊の本との出会いなどが人を変えることはあるでしょう。

でも、同じ言葉をかけれられても、同じ本を読んでも、何も変わらない人もいます。

それらはあくまでもきっかけであって、そのきっかけによって変化を起こすのは自分自身です。

徹底的に自分と向き合い、自分の頭で考える人でなければ、そのきっかけすらつかむことができません。

そう思うので、松明塾では生徒が自分で考えることを何よりも重視します。

ただし、ここにも「やっているふり」が出てしまう可能性があります。

どうすれば自分で考えてもらえるか。

どうすればセルフマネジメントの授業が形骸化しないか。

もしかしたら永遠のテーマなのかもしれないと思いつつも、今年からスタートした新しい形のセルフマネジメントは、その壁をぶち破れるかもしれないと感じています。

まだまだ試作段階ですが、うまくいけば、今年の1年が終わったときには今までの松明塾とはレベルの違う塾になっているはずです。

請うご期待。


posted by たいまつ at 20:46| Comment(0) | セルフマネジメント